「あのな…」 そう言って言葉を詰まらせる。 「退院、することになった。」 ーーーーえ? 「ほん、とっ…?」 「あぁ、本当だ。だから泣くなって…!」 洸の言葉で初めて気づく。 あ、私…泣いてたんだ。 「だってっ…嬉しくてっ…!」 溢れる涙は止まることを知らない。