「今日は、帰るね…。」


きっと、今の私じゃ、何もできない。



「ごめんね、洸。」



私はそう言って屋上を出た。



「うぅっ…。」


溢れてくる涙を止めるために目をゴシゴシとこする。



「…もう…何もわかんないよ…。」



どうすればいいの?



無力な私に、何ができるんだろう…。