「しーの!」


お昼休み、洸はいつもみたいに迎えに来てくれた。



あ、よかった。

元気そう…。




「洸!今行くー!」


そう言ってお弁当を持って洸の所に行く。



そのまま外に出ていつもの場所でご飯を食べる。



弾む会話。


「でねでね、数学の森先生が盛大にこけたんだよ!あはは!」


「…」



「洸…?洸っ!?」


「ん、あぁ、ごめん。それで?」


ハッとしたようにまた笑顔で話を進める洸。



おかしいよ…。



でもニコニコしながら話す洸に何も聞けなかったー。