「ありゃ、覚えてないんだ。君突然倒れたんだよ。」


すごくえらそうだったから家連れて来ちゃった。


そう言ってはは、と笑った。



「あ、あはは…」


じゃないよ!



「私、倒れたんですか…?」


なんも覚えてないよ…。



「うん、熱はかったら38.9もあった。」


クスクス笑ってる。



よく笑う人だな…。



あっ、お礼言わなきゃっ…!



「え、えっと、ありがとうございました!!」


ベッドから起き上がりガバッと頭を下げる。


クラッー


「うっ…」



「こらこら、そんなに暴れたらだめだよ。まだ治ってないんだから。」



す、すみません…。