気づくと、俺の足は自然とカオに向かっていて。


カオの横で足を止めた。


スー、スー、と気持ちよさそうに息をするカオ。


こんなにカオの近くに来たのは何年ぶりだろうか。



「ははっ…寝顔は昔のままだな」



何も、変わってない。

髪も、少しピンク色の頬も、バックにつけてるお気に入りのキャラクターも、何も変わってないのに。


距離だけが、とてつもなく遠い。