ドクター


「あらぁ~、僕の秘密の場所、取られちゃったぁ~」






どこかで見たことのある先生。






そう、等々力先生。
実加が入院した夜、ベッドに寝られずにいたところ、実加をベッドにやろうとしたところ、実加に押し倒された先生だった。








「あらら、美味しいものを食べて~。」






といい、実加の持っていたパンと缶コーヒーを取り上げた。






「ちょっと!」






「これはダメなんじゃない?」






「ダメだって思えば思うほど、食べたくなって・・・・・・。」






「もしかしたら今までもここで?」






そう等々力先生に聞かれ、実加は頷いた。






「ごめんなさい・・・・・・。」






「その気持ち、分からんでもないなぁ。





僕はアルコールを控えなきゃならないの。
君と一緒。
何でもとりすぎは良くないの。
だから、今は控えよう。
一生食べられない体になっちゃうよ。」




実加は等々力先生の言葉を聞いて頷く。





「このことは、僕から青木先生に話しておくよ。」






そう言われ、等々力先生におばれながら、実加は病室に連れてかれた。