「えっ?」



 
実加の検査結果を見て、驚くのは青木先生。
血液検査の結果、糖分があまりにも高い。
病院での生活をしながらこんな数値ということは、肝臓はあまり良くないのでは、と考え込んだ。
  






この結果を実加は病室で青木先生から聞かされ、思っていた退院という二文字が頭から消えた。
実加は愕然としていた。
今度こそ退院できると思っていたのに。




翌日から、ご飯に糖分の一切入っていないものが実加の部屋に運ばれた。
実加は食べた気がせず、秘密の場所へ行く前には、必ず売店でお決まりの缶コーヒーとそれに加えて菓子パンを買って行った。