ドクター


次に扉が開いた時、部屋に入ってきたのは初めて見る医者と、その後ろには青木先生がいた。
まだ病院に残っていたのたろう。





「あんらぁ、そんなところにいたら風邪引くよー。
戻ろうよ。


ベッドの方が、ふかふかしてね気持ちいいよ~。」






そういうのは先に入ってきた先生。
実加は見向きもしない。





「僕のこと、嫌いかな~?」




と実加に顔を近づける。
実加は近づいた先生を強く押して、先生も同様に床にしりもちをついた。





「あたた、そんな乱暴なことしないで~。」





どこか余裕のある口調でしゃべる。
しかし全く動こうとしない実加。
すると青木先生が実加に近づいてきた。




「ベッドは不安なのかな。
それはそうだよね。一人で泊まるんだもんね。





大丈夫だよ。実加ちゃんが寝るまで、僕がそばにいてあげるよ。」





そういうと、実加をひよいっと持ち上げて、ベッドに寝かせた。
そして、他の先生にお礼を言い、実加をベッドに横にさせた。