ドクター


「実加ちゃんっ!!!」





青木先生、来てくれたんだ。





「どこに行ったのか探してたら、こんなところに!?」






「実加っ!」






あ、実さんっ!!!






私はりささんから離れて、実さんに抱き着いていた。






「みゲボ、のるさんっ!!!ゲホッ。 
ごめゴホッなさい。」  






「何も謝ることなんかないから。
とにかく喋るなっ。」






優しい言葉をかけられる度に、実さんに気を遣わせてと思うと心が苦しくなる。




涙が止まらない。

   




「ゴホゴホゴホっ!!!」







実さんにマスクを付けられ、青木先生に点滴を打たれ、担架に乗せられた。     





少しずつ、落ち着いてきたけど、体が熱い。頭も痛い・・・・・・。






知らない間に眠っていた。