「ケホッ」
小さく咳が出てきちゃった!!!
抑えなきゃ。
「ん?実加、本当に大丈夫か?」
トイレから戻って、ベッドに潜り込んだ時にむせた私に気付いた実さんが声をかけてきた。
実さん、抜け目がなさすぎる。
「大丈夫ですよ。」
そういい、それ以上咳が出ないように口を押さえて寝た。
翌朝、誰よりも早く起きて、台所へ向かう。
咳だけでなく、頭痛も出てきた。
台所の床に少し座って、痛みを和らげた。
「み・・・・・・かちゃん・・・・・・。実加ちゃんっ?」
目を開けると、そこには院長が心配した顔で私の顔を覗き込んでいた。
院長の手には、私の手首。
脈を計ってるのかな?
「どうしたの?」
「あっ!ごめんなさい!!!
朝食っ」
「大丈夫だよ。たまにはわしにやらせておくれ。
少し休んで来なさい。
どこかおかしなところはあるかい?」
「いえ・・・・・・。」
「そうか。一度寝て、起きたらクリニックで診察しようね。」
久しぶりの診察、嫌だなぁ。
とりあえず、横になろう。
そう思ってまだ実さんのいる寝室へ戻った。



