退院した日の夜は、斉藤先生が早く帰宅してこれたので、三人で実加の退院祝いをした。
といっても、お寿司を頼んだところで、実加が食べられないので、院長が実加も食べられる食事をご馳走した。
「実加ちゃん、退院、改めておめでとう!よく頑張ったね。」
「実加、おめでとう!ようやく退院できたけど、これからあまり無理するなよ。
すぐ入院ってなことになるなよ。」
「ありがとうございます!」
改めてお祝いの言葉をもらい、実加はお礼をいう。
「それからこれからのことじゃけど、実やわしの判断で、体調次第ではクリニックで吸引をしてもらうからね。
それから、発作が頻繁に続いた時や、高熱が続いたりして体調があまりよくならない場合は、主治医の青木先生がいる病院に連れて行くからね。」
「・・・・・・病院、行きたくないなぁ。」
ボソッとつぶやく。
「そうじゃの。そうならんようにも、あまり無理しないようにね。」
実加は黙ってうなづく。
「それじゃ、食べようかな。」
院長に言われ、三人は食事を始めた。
実加はあまりのご馳走に、もしもひどい発作や体調不良が続いた場合、病院に行くという院長との言葉を忘れることができた。
そして、楽しい時間はすぐに過ぎていった。



