「ん?さっき何が起きたんだっけ・・・・・?」
検査が終わって病室に残った斉藤先生は、実加に気持ちを話し始めた。
それを聞いていた実加は、嬉しく泣き始め、実加も斉藤先生に気持ちを話した。
その言葉に気持ちが抑えきれなかった斉藤先生は、
そっと実加に近づき、優しく肩を包み込むように手をかけると、
実加にキスをした。
実加は初めてのことで、どうしたらいいのか固まっていた。
そして、ハッと思いとどまったのか、斉藤先生は自分が理性を失いかけた、いや、失っていたことを思いだし、実加から離れた。
「・・・・・・・ごめっ。」
とういうと実加の頭を優しくなで、
「突然、キスしてごめんな。
驚かせちゃったよな。」
と言い実加を見た。
実加は半ば放心状態だった。
「大丈夫か?」
斉藤先生の呼びかけにうなづくのが精一杯だったのか、返事をすると、斉藤先生は、部屋から出ていった。



