いつも通りのランチ。お迎えの車でレストランに行き、食事をする。
言ってしまえばたったのそれだけ。

でもいつもと違ったのは天気がいいのと、近くに散歩にいい場所があるって言って、少し街を歩くことになったこと。


だから、まさかああなるとは思ってなかったの。








「ねぇ、俺のことはやっばまりまだ幼馴染みとしてしか見れない?」

育太さんはそう言いながら私の前に立つ。

「ごめんなさい」
わたしにとっては2つ上のお兄さんみたいな幼馴染み。それ以外には見られない、きっと、ずっと。

そう思い、謝って思ったよりも近くに顔があった。

「どうしたら男として見てくれる?」

言いながら育太さんは顔を近づけてくる。