人形劇[七つの魔石と能力少女]

「お名前、お願いします!」

戻ってきた店主は、小切手を受けとると、領収書をぐい、と差し出した。

少女は紙を受けとると、見事な達筆で、名前を書いた。

           ーーー『忘形見 操』

「忘形見・・・?その・・・、変わった名字ですね。それに、日本の方なんですね!私、てっきり異国の方かと」

「よく言われます。母が、金髪が好きで」

「・・・好き?」

「あ、いえ。ごめんなさい。忘れてください」

少女・・・、操は、うつむいた。

「あの・・・、領収書・・・」

「わあ!?すっ、すいません!ハンコ、ハンコ・・・。はい!これで、この人形は貴方のものです!」