『あれ』とは、まるで、動き出しそうな、人形のことだ。
少女の手は、まっすぐに、人形を指差す。
「あれ・・・って!あの人形ですか!?」
彼女は、驚いて言った。
「あれは・・・」
「いけませんか?非売品だったり・・・?」
少女が言葉を被せるように言うと、彼女は首を振った。
「そういう訳じゃないんですけど、あの人形、とてつもなく高価で、その・・・。お客様が、とても払えるとは・・・。・・・ん?お客様、その腕・・・ハッ!わ、私ったら、何て失礼な!す、すみませんっ!!」
「あ・・・、いえ・・・。慣れていますので。それに、これは、大した怪我じゃないですし。」
少女は、腕に巻かれた包帯に目をやる。
少女の手は、まっすぐに、人形を指差す。
「あれ・・・って!あの人形ですか!?」
彼女は、驚いて言った。
「あれは・・・」
「いけませんか?非売品だったり・・・?」
少女が言葉を被せるように言うと、彼女は首を振った。
「そういう訳じゃないんですけど、あの人形、とてつもなく高価で、その・・・。お客様が、とても払えるとは・・・。・・・ん?お客様、その腕・・・ハッ!わ、私ったら、何て失礼な!す、すみませんっ!!」
「あ・・・、いえ・・・。慣れていますので。それに、これは、大した怪我じゃないですし。」
少女は、腕に巻かれた包帯に目をやる。

