私は、動けなかった。 美しい月の光が、深い海のブルーの交じり合う。 私の憎悪の心とも... 私の心を美しくしてくれる、あの月の光は、何だろう? 光線でも放つかのように私の心につきささってくる... なのに、優しく、私を見下ろしている。 陸だ。 心の中に、声が聞こえた。 私は心の私の声に反応する。 「陸なわ、け... ないで、しょ?」 陸は雫を照らす満月だから。