[着信:裕ちゃん]
『もしもし??』
『こんばんわっ』
『うんっ!こんばんわっ!』
なんか、いつもより電話早いな?
『今日は、いつもより早いね?』
『そう?そんなことないと思うけど…?』
ん?
『そっか。言いたいことあるんだけど…』
ヤバイ緊張するわ…
『ん?なに?』
『あのね?私、裕ちゃんのこと、ね?』
『うん?』
『好きなんだ…』
言った!言ったよ。
『うん、ありがとう?で、いいのかな?』
なんだ、そりゃっ!!
『んーとね、俺も多分好きなのかな?』
は?
『どういうこと?』
『よくわかんない…』
『それは、付き合ってくれるの?』
『それは……、ごめんっ』
は?え?
『私のことを好きなんだよね?』
『うん?でも、彼女いるし…ごめん』
『わかったよ…』
そのあと、その話はしなかった。

