今日の放課後は、あいちゃんとお買い物っ!!
すっごい楽しみっ♡
土曜日にあいちゃんが彼氏と海に行くらしい!
その時の水着を見に行く!!
私も、今年はきようかなっておもってる!
先輩と行けたらいいんだけど…
先輩とは、あのメール以来何もない。
こっちからも、あっちからもメールは無かった。
「こっちの水着のほうがいいよ!!」
「派手すぎない?」
私が、選んだのは白の一見可愛いだけだけど、少し大人っぽいような感じっ!!
「これくらいのほうがいいよ!!」
「んー…分かった!!これにするっ!!」
あいちゃんは、嬉しそうにその水着を買いに行った。
「あれ?りなちゃん?」
「え?…裕太先輩?」
後から、裕太先輩が笑顔で近寄ってくる。
「どうしたの?ここで一人?」
動揺してる私を気にせず話し続ける。
「えっと、友達の、水着見に来て」
きっと今私は顔が真っ赤だろう。
「そ~なんだっ」
「先輩は誰ときたんですか?」
「え?あ、俺は…」
先輩は、言葉を濁す。
誰だろう?
「あ…「裕太〜」
聞く前に、女の人の声が重なった。
先輩と同時に振り向いた。
「裕太っもぉ待っててぇって言ったのにぃ!!あれぇ?だぁれ?」
可愛い人が私を見る。
女の私でさえ見とれるほど可愛い。
「あ、この子は高校の後輩。りなちゃんって言うんだ。」
「初めまして。高瀬りなです。」
私は軽くお辞儀した。
「あぁ、あなたがりなちゃん?初めましてぇ!!裕太のぉ彼女のミヤビです。よろしくねぇ?」
この人が、彼女さん。
「えっと、あの友達が、待ってるんで。その、失礼します。」
軽く挨拶して私は、その場から走った。
「りな?りなっどうしたの?ねぇ、りなっ?」
私は、涙が止まらずその場に座り込んでしまった。
周りの目なんて気にもしなかった。
悔しくて虚しくて恥ずかしくて…哀しくて…。
「大丈夫?落ち着いた?」
「うん…ごめんね、ありがとう」
ひとしきり泣いたらスッキリして少し落ち着いた。
「ごめんね?遅くなっちゃったね?お家の人大丈夫?」
もう、いつの間にか20時になっていた。
「大丈夫家は、別に高校生だから門限とかはないよっ」
「そっか、よかったぁ!」
「その、聞いてもいい?何があったか…」
あいちゃんは、静かな声で言った。
私は、好きな人ができたこと、その人に彼女がいること。それから、その彼女にあったということを話した。
あいちゃんは、応援してくれると言ってくれた。
わかってあげられなくてごめんね?と謝られた。
あいちゃんは、本当に優しい。
最高の友人だ。
私は、これからも頑張ろうと決意した。

