最近は、彼女の前で自分の気持ちに正直になることに、あまり抵抗を感じないようになってきているほど。
それほど、彼女の隣は癒しの空間で、唯一俺が自然体でいられる場所だ。
「…自分で言うのもなんだけど、」
『?』
ふわり、と背を向けてしまった彼女を背後から抱きしめて、彼女の身体ごと左右にゆらゆらと揺らしながら、今まで思っていたことを口にする。
「――俺が安心を感じられるのは、やっぱみのりの傍にいるときだけなんだよね。」
『えっ…?』
すると、ようやく、こちらを振り向いてくれたみのり。
その顔にはさっきまでの脹(ふく)れ顔ではなく、少し不意を突かれたような表情で俺を見つめていた。
「そりゃあ、メンバーと一緒に居る時も特有の安心感はあるけど、それとこれとは別で、みのりと一緒に居ると、言葉にできない癒しがあるっているかさ。」
『癒し…?』
「うん。…もっと一緒に居たいなって、どうしたら一緒に居てくれるかって、みのりと会う時はいつもそんなことばっか考えてる。――…知らなかったでしょ?」

