「健人は、俺の甥っ子だよ?」
『…そんなの、知ってるよ。』
俺の言葉に、プクッと剥れる彼女。
健人は、俺の4つ上の姉の息子だ。俺にとっては可愛い可愛い甥っ子。
姉夫婦が小旅行に行くということで、俺が今日から3日間、健人を預かることになっている。
「知ってるのに、嫉妬しちゃったんだ?」
『うっ、うるさいなぁ…もう、恥ずかしいから言わないで。』
本当に恥ずかしいのか、小さな手で可愛い顔を隠してしまうみのり。
意地悪がすきたか…?と、少しやりすぎたと反省した俺は、みのりのご機嫌取りを始める。
「ごめんごめん。…あまりにみのりが可愛いから。」
『っ…嘉人くん、全然反省してない!』
つい本音を口走ってしまった俺から、とうとう彼女は身体ごと背を向けてしまった。
反省していないと言われてしまっても仕方ない部分もあるが、ここは俺が折れなければ。
「反省してるよ。でも仕方ないだろ?みのりが可愛いんだからさ。」
『嘉人くん、いつもとキャラが違う…!』
「そうか?いつも、可愛いと思ったら可愛いって言ってると思うけど…?」
交際を始めたあの日、彼女から自分の気持ちを正直に言って欲しいと言われてから、なるべく思ったことは彼女に伝えるように努力はしている。

