王道恋愛はじめませんか?




――嘉人 Side――


『…健人くん、寝ちゃった?』


みのりの特製カレーを食べ終えて、彼女が皿洗いをしてくれている間に、遊び疲れたのかソファの上でスヤスヤと寝入ってしまった健人。


「…あれだけ元気よく遊べばな。」

『クスッ…そうだね。』


苦笑気味にそう言えば、彼女もクスクス笑いながら肯定する。


「……健人、ベッドに連れていくわ。」

『あ、うん。』


気持ち良さそうに寝息を立てる健人の寝顔を見て、これじゃあ当分起きそうにないと踏んだ俺は、健人を抱える。


『一人で大丈夫?』


数ヶ月ぶりに担いだ健人は以前よりも重たくなっていて成長を感じる。

その重さに一瞬、俺が顔をしかめたのを見逃さなかったらしく、みのりが心配そうに俺を見つめていた。


「大丈夫、大丈夫。みのりは寛いでて。」


彼女の前で格好悪い所は見せられないと、全然平気なフリをして、健人を自宅の寝室まで運んだ。