王道恋愛はじめませんか?




「あっ、そういえば…こんな時間に電話なんて、どうしたの?」


日光の話もほどほどに、本題を思い出した私は、素直に嘉人くんに問いかけた。

すると、数秒の沈黙が2人の間に流れる。

急に変わった空気に、私は戸惑いを隠せなかった。


『あ、あのさ…』

「?」


突然、神妙な声で話を切り出す嘉人くんに、私は首を傾げる。

何か、暗い話…?

聞きたいと思うのに、それだったら聞きたくない、とも思う。


『神田 浩介って知ってる?』

「えっ?」


いきなり嘉人くんの口から出て来た名前にビックリするも、知っているので正直に知っていると告げる。

だって、神田 浩介さんって―-…、


「Shineのメンバー、でしょ?」

『……。』


いきなりどうしたんだろう、と疑問に思うけれど、中々嘉人くんからの返答はない。