~長男、研磨~


土日の休みは部活で忙しい。
部活はバレー部に所属している。

「セッター!」

「っ、頼んだ!」

黄色と青のラインが入ったボールが床に叩きつけられた。
ピッと笛が鳴り試合終了

「ナイッス~」

「お前もな、拓磨」

同じコートでミドルブロッカーの拓磨が笑顔でドリンクを渡してきた

「研磨ほどじゃないよ、今回は相手の攻撃あまり止められなかった」

「そうか?」

「うん、後半は俺のミスが多かった」

くそっと悔しがる弟にポンと肩を叩き研磨はマネージャーからタオルを受け取った

「いや、わりぃ俺だ」

ブロックフォローまだまだだ。と悔しそうに言ったのはクラスメイトでリベロの海

試合の流れや動き方などまんべんなく確認をして、ミーティング。そして練習と高校生になっても忙しい

デートというデートはあまりしていない

それどころか、

「よし、練習試合するぞ~」

キャプテンの一言でまた練習が再開する。
研磨と拓磨はお互いこの学校の選抜に選ばれている。
レギュラーとなってからは夜練の毎日だった?