そこには妻の想いそのものが書かれていた。

【吉弘さんごめんなさい。私は脅され離婚しました。離婚しなかったら家族全員大虐殺にあっていましたよ。だから、離婚しました。本当は貴方を愛しています。地球よりも大きく愛しています。これは忘れないで。貴女がこれを読んでいるときにはきっと私は汚れた女になって息のしない人形となっているでしょうね。愛する貴方。どうか皆を幸せにしてください。
     多香子】

科学者はこの手紙を読んで決心した。皆が嬉しくなるものを作ろうと。妻の願いをそして科学者の願いを叶えるために。

そんな決心したあと科学者は大虐殺にあった。妻はうまく利用され有り得ない交渉をさせられていたのだ。
科学者の願いは夢幻の館というパラレルワールドとなった。


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「という都市伝説でーすっ!」
結愛の話し方は私だけに聞こえる声量だったから未だざわざわする教室でも十分聞こえた。

話の内容が分かりやすかったのは結愛の話し方が分かりやすいのもあるのだろう。

最後のキーワード【夢幻の館】が気になる。
家に着いたら調べることにしよう。