「……ここ、かぁ」

早苗ちゃんが入院しているらしい病院に来たんだけども……。
物凄く大きいよ。
可笑しいよ、早苗ちゃんはこんなに悪くないよ。

って暗示をかけても……現実は冷たい。

取り敢えず受付の女性に聞いてみることにした。

「あの―――」














いろいろ考えていたらもう早苗ちゃんがいる病室に。
まだ治ってないのかな?だってここは一人部屋だから。
ここは早苗ちゃんがいるとこだよね?だってネームプレートに書いてあったし。

「失礼しまーす……。早苗ちゃん、いる?」

中は見えない。だってカーテンがかかっていたから。
姿が見えなかったでも太陽の光に照らされて写った早苗ちゃんの影だけ見えた。
とにかくカーテンを開けて欲しい。

「………早苗ちゃん、カーテンを……開けてくれない?」

「わかったぁ」

シャーと音がしてカーテンが開く。
早苗ちゃんはとてもじゃないけど健康とは言えなかった。

「早苗ちゃん、大丈夫?」

「うん大丈夫だよぉ?だってここはお家だもん。なんで結愛ちゃんは心配そうな顔してるのぉ?」