次の日は学校に行った。
………いや、そりゃあ行かなきゃ行けないんだけど……。

朝いつものバス停に着いてふと気づいた。
………早苗ちゃんがいない。

学校がある日はいつも七時三分のバスに一緒に乗ろうと決めていて、早苗ちゃんは毎日それを守っていた。
だから遅れる筈は無いんだけど……。

あ、もしかしてもう学校に着いてるのかな。

そんな風に考えたら休みじゃないって考えたら。
早苗ちゃんと話せる。だからなんか嬉しくなった。

バス停の前の太陽はオレンジに輝いていた。









でも期待は裏切られた。
早苗ちゃんはあのあと家で倒れてしまい今入院をしているらしい……。
風の噂とはいえどうしても現実味のある話。
絶対に本当だよ……。

朝はキラキラ光っていた太陽は灰色の雲に隠されてしまった……。