夢幻の館に行き帰ったら、由美,由紀,菜古,湯梅が円になって座っていた。
早苗ちゃんはまだ夢幻の館にいるみたい。死んだように眠っている。

「行けたね。夢幻の館にさ。なんか……夢見てるみたいだった。」

「由美はスゴく面白かったよぉ。」

私たちは周りの状況なんか気にせずに話した。
朝の風に揺れ落ちてきた葉っぱはいつの間にか紅葉していてオレンジや黄色、赤色で、私の白いワンピースによく映えた。

「―――ふぇっくしょっ!」

「湯梅!大丈夫?」

「ん、大丈夫……。菜古心配ありがと」

「まぁ、寒いし帰るか。早苗は………」

「由美の上着かけとくねぇ!」

「サンキュ由美。じゃあ、お開きで!」

早苗を置いて帰るのは気が引けたけど――――。
既に夜もふけている訳で。
自分自信が帰らなくては親に迷惑をかけちゃう。

辛い選択をし、私は家に帰った―――。