「…………お、母さん」

そこにいたのは紛れもないあの母親で。憎たらしい笑顔を浮かべて

「なに?いちゃ悪いの?」

ってあの口を叩いて

「奥様」

と執事は腰を折る。

毎日のカワラナイ光景。
なんで?夢は?願いは?

「―――お母さん私の母親?本当に私を産んだ?」

「いえ?あんたは――――――よ。私の血縁じゃあないわ。」

はぁ?なに言ってんの?
でもさよく考えたらさ。私の本当の血縁はシンジャッタンダ。嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼―――――――。


「―――早苗様っ!!!???」


バタッ

タオレチャッタネ。ああシニタイナ。お母さんお父さんゴメンナサイ。
はは、ははは、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ――――。

「―――急病人です。救急車を――。」