「えぇっと、夢幻の館の姿は書いてあることがまちまちなの。」

「えっ!?」

「掲示板とかブログとかいっぱい漁ったんだけど……。大きな洋館みたいとか和風な旅館みたいだとか普通の家だとか更には廃屋……。」

「ま、家に変わりはない訳ね。」

「そうそう。でも中は皆口を揃えて部屋の多い洋館だって。だから外見はランダムなのかな?で、絶望の塔は見た目はTHE塔で、大体灰色の煉瓦で組まれた高い塔だそうで。」

「ほーほー。確かにこれは一気に言いたいね♪由美理解した~!」「絶望の塔は分かりやすいね」「んっと、メモ終了!」「難しいね。」「大変だ!こりゃ」

皆理解してくれた。説明って難しいなと思う。
全ての話を終わらせた私達は取り敢えず解散した。
この夢幻の館は不思議なところが多い。だからこそこんな都市伝説になったのだろう。
そんな都市伝説に挑むのは気が引ける。
けど……
話をしたんだ。結愛と由紀と由美と菜古と湯梅。五人の友達がいる。


怖いものなんてない!