「なんでそんなことができるの?」

泣きそうで下を向いていた私が見たのは、菜古が私を守るように立っていたところ。

「大丈夫?洗いに……行こ?」

湯梅が私にハンカチを差し出していたところだった。

『え~?たのし~よ?こういうチビを弄るのって~』

「馬鹿いってんじゃないよ。何が楽しいの?何で早苗ちゃんを標的にする意味があるの?私だってチビだから私も巻き込めばいいじゃん?あとこれは[弄る]じゃなくて[イジメる]だよ?」

『チッ!もぉ~~嫌!』

それからはイジメはあったものの菜古と湯梅が助けてくれた。
菜古と湯梅に
「友達だよね……?」
って聞くと
「「もちろんっ!」」
と返ってきた。

もちろんという言葉は私の心に強く残った。
私は中学校はある私立の学校に行くことにした。
菜古と湯梅と離れるのは心細いけど、また会えると信じて別れた。