私は恐怖を知っている。

友人、家族、恋人であろうと自分に恐怖を叩き込むことだってある。
恐怖だって虐待、イジメ、言葉等沢山ある。

私は全てを体験したのかもしれない。
そのお陰でこんなにマイナーな思考になってしまったのか…。
私はただただやられ続けただけなのにね?
他人って理不尽。
他人の力を使えば見知らぬふりだって、馬鹿にすることだって、勝手に心配することだってできる。
一度友達の輪に入っちゃえばその手はできなくなる。
その点は友達としてのマイナスポイントかもしれない。

「――苗?早苗!聞いてる?」
「……っああ、ゴメンね?」

「じゃあ、明日、菜古と湯梅をつれて会議だよ!」

「りょ~かい♪」「おけ」「分かった」

明日は久しぶりに菜古と湯梅に会える。
そう考えたら心が弾んだ。