「ねー、莉音いつから磯野さんと仲良くなったの?」



「へっ?」


トイレから出て、水道で手を洗っているあたしに姫梨ちゃんは尋ねてきた。


思わず、顔を上げて姫梨ちゃんを見つめた。


けど、姫梨ちゃんはあたしに視線を合わせる事なく鏡に目を向けて、髪を直していた。





まさか、昨日のやりとりを見られた?



頭にそんな考えがよぎった。




あたしは姫梨ちゃんが喋りだすのを待った。