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「はぁ? 本題?」
あたしは思いきり眉をしかめて、それを睨んだ。
「そう。本題。君でしょ? 俺の事起こしたの」
そいつは、パタパタと動かしていた羽根を休め、そこら辺に散乱していた分厚い本に腰を下ろした。
いやいや、こんな変な生き物起こす程落ち潰れていないから。
ていうか、こんなの起こして何のメリットがあるワケよ? 全く、言いがかりは止して貰いたい。
「はっ? 知らないよ!」
何の、身に覚えもない事。ここは強きに出るべし。
あたしは、腕を組んでそいつに冷たく言い放つ。
「鈴、鳴らさなかった?」
だから、帰って! と言おうとしたがそいつの言葉に掻き消された。
………………
……ん? 鈴……??



