でも、ウソなら今までいっぱい付いてきた。






心にも無い事、平気で笑って言っていたのに。







それなのに、何でいまさら躊躇うの……? 







答えが出せないまま、あたしは口をつぐんで俯いてしまった。







「ふーん……そう」




黙り込んでるあたしにヤツは、それが答えとして受け取った様に目を閉じた。





「莉音、一つお前に教えてやるよ。陽のオーラはそいつの心の状態で、増えたり減ったりするんだ」




真っ直ぐあたしを見つめて真面目な口調で話し始める。そんなヤツにあたしは目だけ動かして、話しを聞いた。