「だ、だ、だ、大丈夫ですか……?」


磯野さんは、しゃがみこんであたしの顔を覗ぎ込む。


クラスほとんどが化粧して自分の素顔を隠しているのに、相変わらず磯野さんは自分を飾る事をしない。



制服だって、いじったりしないで規定のまま。



まぁ、あたしもあまり化粧とかはしてないけどそれなりに見た目にはこだわっていた。


みんなと同じ様に、軽く髪を染めて、毎朝アイロンして。制服を自分風にアレンジして。



ちゃんと、みんなに溶け込める様にそれなりに気を遣っていた。