止めて……。 「ちょっと何も居ないのに止めてよ~」 カナがキャハハと笑いながら教室に入ってドアをピシャッと閉めた。 「…………………」 床に座ったままあたしは俯いた。 磯野さんを助けた時から……? あたしがした事って間違いなの……? 身体の震えが止まらない。 この日、生まれて初めて痛みを知った。 人から無視される痛み……。 苦しい……。 すごく苦しい……。 あたしの周りの酸素が全て無くなったみたい。 ずっと、このまま……? ずっと、これが続くの……? 怖いよ……。