「資料室の掃除、
一人で終わるわけないだろ」
顔をあげると、
「ゆ、雄大!?」
なんだよ。って、
頭をかきながら小声でいった雄大に
なんだよってなんだよ!って言いたいけど
「とにかく、なんでいるの?」
確かに、床がほとんど見えないくらい
プリント類が散乱している資料室の掃除は
一人では終わりそうもないけど…
「手伝う。
今日、サッカー部休みで暇だから」
確かに手伝ってもらえるのは嬉しいけど
こいつに手伝ってもらうのはちょっと…
なんか、負けた感じがする!
「いいよ!
雄大なんかいなくても」
「ひでーー!
でも二人でやった方が早いし
ほら、やるぞ」
そう言って、プリントを整頓し始めた。
もーー
なんであんなやつの言いなりに…
やっぱりむかつく!

