「なにが?」
いつもより低めの声。
私の顔ではなく、砂場であそぶ小さな子供達を見て、話している。
「アイツ‥。桐田に、告白されて。嬉しかった?」
「えっ。聞いてたの?」
「質問に答えてよ」
これは、またまた嫉妬ってやつですか‥。
「嬉しかったのは、嬉しかった、よ」
「なん「でも!!告白されても、私はセイくんのこと 好きにはならないよ」
だってね?
告白されたとき、ユウくんの顔が脳裏をよぎったんだよ。
こんなに好きな人が、大好きな人がいるのに。
「ユウくん、私は。ほかの男子から好きだと言われても、気持ちが揺れたりはしないよ。」
「ハルちゃん‥。」
「ほんとに、もう。」
心配症な彼氏だ‥
「よかった。桐田とハルちゃんは一緒にいるから。だから桐田に惚れたりするのかな‥ってそう思って。 ごめん、ごめんね。」
だけど、そういうところが私は
「いいよ、べつに。 でも覚えておいて。 私はユウくんが大好きなんだってこと。」
ほんとに好きなんだ。