夏祭りが終わって、1週間経った。 「ねえなんか怒ってるの?」 なぜかユウくんが不機嫌だ。 「べつにー?」 「なにそれ」 「知らない」 「も~」 なんでか教えてくれないし 分かんないよ、もう。 「ユウくん。」 「なに?」 冷たいなあ‥。 「何かあったなら言ってよ。言ってくれないと分かんないじゃん」 するとずっと本をよんでいたユウくんが、こっちを向いた。