*.・
なんだかんだで5年生にあがるまえ。
3月に、その子は私に、 転校する と、告げた。
「残り1週間しかいられないんだ。 最後の日、一緒に帰ろう?」
1週間なんて、あっという間に来て、あっというますぎてもうさよならなんて考えられなかった。
「じゃあ帰ろっか」
学校から家までの20分間という道のりは、今日に限っていつもより短く感じた。
「ハルちゃん、前に言ってた好きな子。 今も、すき?」
いきなりの質問は、変わっていなかった。
初めてその質問をされたとき、とっさに答えてしまったけど、今ははっきり分かる。
私は、きみのことが、すき。 ってこと
「うん‥すき、だよ」
