「え‥う、うん。」
"気になる存在"であった、その子からの誘いだし、気分は弾んだ。
…とはいえ。
男の子と、それも2人きりで帰るなんて、生まれて初めてのことだったし、ましてや自分が気になっていた子なので、ガチガチに緊張して帰ったのをおぼえてる。
「ハルちゃんはさ、好きな子‥いるの?」
「えぇっ!? い、いる‥よ‥」
いきなりすぎる質問に、勢いで″いる″って答えちゃったんだけど、その子は一瞬で悲しそうな顔して
「‥そうなんだ。 ボク、ハルちゃんともっと仲良くなりたい!また、一緒に帰ろうね!!」
ちょっと話を逸らしてそう言った。
家まで着いて、ばいばいをしたら、その子は私の向かいの家に入っていった。