次に恋したのは、小4の頃。

名前の知らない子だった。

隣のクラスに転入してきたその子は、優しい雰囲気の持ち主で、みんなからの評判も良かった。

そして、私も、その子のことは友達から聞いていて、どんな子なのか気になっていた。



ある日、私はピアノの練習から1人で帰っていた。


「ハルちゃんだよね!?」

「えっ‥」

驚いて声もあまり出なかった。

そこにはその気になる子がいたのだ。


「一緒に帰ろ!」