Heaven~第一章~

誰にでもとは思ってなかったけど、どちらかと言うと学は愛想良く世の中を渡っているをだと思っていた。
だから、あんな態度を取る学が意外だった。


そしてまた学のスマホが鳴る。

学はポケットからスマホを取りだし画面をチラッと見てチッと舌打ちをし、スマホを後部座席へ投げた。


「ちょっと、出ないの?」

「面倒くせー」

「面倒臭いって」

「つまんねーことだよ」


また不機嫌になって行く。
だから私も自然に無言になり、窓の外の景色に視線を向けた。