Heaven~第一章~

「意外だな」


嵐がそう言って獅朗の前のソファーに座った。


「そう?俺はちゃんと言うと思ってたけどな」


真澄が嵐の右側に座る。


「は?俺がさっき忠告したおかげじゃん」


幸二が得意げに嵐の左側に座る。


何なのあんたら……
名前ごときで。

3人に視線を向けていると「名前は知っていた」と嵐が悪びれることなく私を見る。


「知ってて聞いたの?」

「あぁ」

「どうして?」


私が嵐に聞くと、嵐は獅朗に視線を向けた。
自分ではなく、獅朗に聞けと言うように。