Heaven~第一章~

「お前の為じゃねーよ。桐谷の為だ」




「そっか、」








それが本当だとしても、
私にはどちらでも良かった。


実際に私が此処に居ることにはかわりないんだから。




「帰るか」

「うん」



私は蓮沼と一緒に黒塗りの車に乗った。


走り出す車からの景色。
来た時と同じ景色のはずなのに、
ちょっとだけ街の光が優しく感じた。