Heaven~第一章~

学に支えられマンションへ戻った。

「あ……!」

「ほら、椿。ベッドまであと少しだろう」

ソファーにダイブした私の腕を学が引っ張る。

「ん……」

「ほら」

「ん……抱っこ」

両手を学に差し出すと「子供か」と笑いながら私を抱き上げ、そのままベッドまで運んでくれた。

「ったく、世話掛けんなよ」

「ん……ありがとう」

「おっ、素直だな」

「いつも!」

「はい。はい。何時もだったな」

そう言って私に布団をかけ髪を撫でた。

私は瞳を閉じ、学の手の温もりを感じながら眠りに着いた。