Heaven~第一章~

「あのさ、もう連絡しないで欲しいんだけど」

「桐谷に言われたか?」

「学は関係ないよ。私があんたと連絡取る意味なんてないでしょ?友達な訳じゃないんだし、関わりたくないんだよね」

「……」

「もし、また連絡してきても、もう電話に出ないから、ちょっと聞いてる?」

「あぁ、聞いてる」

「聞いてるなら返事ぐらいしなよ」

「返事は出来ない」

「……じゃあ、返事しなくて良いよ!まぁ、そう言うことだから!」

そう言ってスマホを切った。

素直にかけなくなるとは思わないけど、私の気持ちは伝えた。
後は向こう次第。

その日の夜はみょうにスッキリしていた。
きっと獅朗にはっきり言ったからかもしれない。