Heaven~第一章~

その日から体の腫れが完全に引くまで一週間かかった。
その一週間は軽い引きこもりだった。

店は学に言われたようにすぐに辞めた。
私が言う前に学が根回しをしておいてくれたお陰ですんなり辞めることが出来た。

♪♪♪~
どうして学が居ないこのタイミングなんだろうか。
シカトすることは出来たけど、はっきりしておきたいことがあった。

「もしもし」

何度か掛かって来た番号に出た。

「椿か、俺だ店辞めたのか?」

俺だ。と言われてすぐ分かるような仲じゃないけど、私には連絡をとるような奴がいなかったから、その俺が誰かはすぐ分かった。

「一週間前に辞めたよ」

「今は何してる?」

「今?別に何もしてない」

「まだ、」

「学のとこに居るよ」

聞かれる前に自分から答えた。
どうせ聞かれるのは分かっていたし。