窓を覗くと、玄関に玲さんが待っていた。 今日はあの、花柄のワンピースだ。 相変わらず可愛いなあ。 玄関からでた瑞希ちゃんは玲さんに微笑みかけた。 瑞希ちゃんのあんな顔、見たことないや。 幼なじみなのに、何でも知ってると思っていたのに。 私の知らない顔。 あんな幸せそうな顔… 玲さんが羨ましかった。 「…私も花柄のワンピース、似合うかな」