「瑞希ちゃん、朝だよ」


部屋のカーテンを開けると、まぶしい朝の太陽の光が差しこんできた。


「今日も良い天気だよ」


「……まぶしい」


布団から少し顔を出しながら、目を細めて私を見てきた。


「"ゆめ"…朝から元気だな…また窓から入ってきたのかよ」


「瑞希ちゃんとは違って若いからね。いいじゃん幼なじみなんだから」


「うるさいわ。てか、もうちょっと寝かせろよ…まだ7時じゃんか」


「もう7時です。また大学遅刻するよ?」


瑞希ちゃんを起こすことは私の毎日の日課だった。


私の部屋と瑞希ちゃんの部屋は向かい側にあり、私はよく窓から瑞希ちゃんの部屋に入る。


危ないからってよく言われたけど、未だに行き来している。